殺人犯を当てて生き延びよう 推理小説風ゲーム
ある夏の日、山荘にて・・・・・・は、小説を読み、随所で主人公の行動を選択して進めていくサスペンス推理ゲームです。謎の犯人に殺される前に、犯人の正体を暴き出すことが目的です。謎解きはレベルが高く、少しのミスでもあっさり惨殺されてしまいます。思考力が求められる推理クイズや、本格的なミステリー小説が好きな人にお勧めです。
ゲームを開始すると、BGMが流れ出し、画面内に物語が表示されます。時はおよそ40年前。主人公はサークル仲間と山奥の別荘に遊びに行きます。ところが、翌日、仲間の一人が首切り死体になってしまうのです。果たして犯人は?殺人の目的は?そして次の標的は?先に進むには、画面内をクリックするかEnterキーを押します。随所で現れる選択肢で正解を選び、犯人を暴きましょう。
推理の難易度は決して低くないので、ミステリーファンも手ごたえを感じられるでしょう。ささいな出来事が事件の鍵を握っていたり、重大なイベントが真実の目くらましである可能性もあります。
ストーリーは、選んだ選択肢によって36通りのエンディングに分岐します。選択によっては、別の場所で殺人事件が発生したり、皆殺しになって後味の悪い思いをします。一方、敢えて的外れな選択肢を選び、主人公に突拍子もない推理を語らせるのも一興です。なお、真相にたどり着くと、ある「サプライズ」に気づかされます。「やられた!」と少し悔しい思いをするかもしれません。 ある夏の日、山荘にて・・・・・・は、論理的な推理が面白い、知的なサスペンス推理ゲームです。ただし、文章は多少堅く、多少残虐なイラストもあるため、子どもにはあまりお勧めできません。気軽に推理を楽しもうと始めたら、「何とかして生き残ってやる!」と何時間も費やしてしまうでしょう。
ユーザーレビュー
Anonymousによる
かまいたち ファンなら、面白いと思いま{77;。が・・・.
かの名作「かまいたちの夜」の影響を思い切り受けた、というより、雰囲気も設定もシステムも、丸ごとパクってしまいましたという感じの作品。ですが逆に言えば、かまいたちの夜が好きな人なら、それなりに楽しめる仕上がりになっていると思います。
特に、かまいたちの夜1が好きで、続編の2に期待して裏切られた経験のある方(私もそうです)には、初めて1をやったときの緊張感、興奮がよみがえる面もあるのではないでしょうか。そうは言っても、やはりマネはマネでしかありません。斬新さという面では評価するのは厳しいと思われます。「大体、この辺で残虐シーン(ギャグ)が来るな」と読めてしまうのです。マネはしつつも、さらに完成度の高い作品を目指したからなのか、冒頭からやたらと小難しい単語が並び(進めるうちにその傾向は面白いほど減っていくのですが)、
また非常に理屈っぽい表現、会話が多い。ある物事を説明するのにも、やたらと話を膨らませる。かまいたちの夜は、ある程度知性を感じさせる文章でありながら、誰が読んでも理解できる、またテンポのいい進み方、絶妙な選択肢のバランスで、サウンドノベルとしてまさしく会心の傑作ゲームとなったのだと思います。
そういう作品と比較すること自体、酷なのかもしれませんが・・・続編に期待し、辛口評価とさせて頂きます。
Cons:
例えば、間違った推理を選んでしまってもそれらしい理論と登場人物の反応で盛り上げ、期待させて、結局は間違い・・・という分岐がある、という設定自体は面白いと思いますが、解決可能性のある場面ごとにその設定が多すぎて正直うんざりします。一言で言えば、流れが悪い。ダラダラと長文を読まされる。という感じです。文章として考えれば、質量ともに相当に練って作成されたものであることは明白で、トリックが破綻していないことなども含めて非常にレベルの高いものであると言えると思いますが、ゲームとして考えると少し微妙です。後は、突然グロテスクな画像が画面いっぱいに出てきたのは閉口しました。慣れてしまうとどうにも下品な表現としか思えず、また苦手な人は少なからずいると思われ、
やはり「精神的にジワジワ来る怖さ」というものから一気に遠ざけてしまったようで、勿体無いと思います。そこまでが見事に「かまいたち」していたので、
同ゲームの「終始シルエットでプレイヤーに想像させる怖さ」とは、どうしても別次元のプレイ感であると思ってしまいました。
もっと
Anonymousによる
かまいたち ファンなら、面白いと思いま{77;。が・・・.
かの名作「かまいたちの夜」の影響を思い切り受けた、というより、雰囲気も設定もシステムも、丸ごとパクってしまいましたという感じの作品。ですが逆に言えば、かまいたちの夜が好きな人なら、それなりに楽しめる仕上がりになっていると思います。
特に、かまいたちの夜1が好きで、続編の2に期待して裏切られた経験のある方(私もそうです)には、初めて1をやったときの緊張感、興奮がよみがえる面もあるのではないでしょうか。そうは言っても、やはりマネはマネでしかありません。斬新さという面では評価するのは厳しいと思われます。「大体、この辺で残虐シーン(ギャグ)が来るな」と読めてしまうのです。マネはしつつも、さらに完成度の高い作品を目指したからなのか、冒頭からやたらと小難しい単語が並び(進めるうちにその傾向は面白いほど減っていくのですが)、
また非常に理屈っぽい表現、会話が多い。ある物事を説明するのにも、やたらと話を膨らませる。かまいたちの夜は、ある程度知性を感じさせる文章でありながら、誰が読んでも理解できる、またテンポのいい進み方、絶妙な選択肢のバランスで、サウンドノベルとしてまさしく会心の傑作ゲームとなったのだと思います。
そういう作品と比較すること自体、酷なのかもしれませんが・・・続編に期待し、辛口評価とさせて頂きます。
Cons:
例えば、間違った推理を選んでしまってもそれらしい理論と登場人物の反応で盛り上げ、期待させて、結局は間違い・・・という分岐がある、という設定自体は面白いと思いますが、解決可能性のある場面ごとにその設定が多すぎて正直うんざりします。一言で言えば、流れが悪い。ダラダラと長文を読まされる。という感じです。文章として考えれば、質量ともに相当に練って作成されたものであることは明白で、トリックが破綻していないことなども含めて非常にレベルの高いものであると言えると思いますが、ゲームとして考えると少し微妙です。後は、突然グロテスクな画像が画面いっぱいに出てきたのは閉口しました。慣れてしまうとどうにも下品な表現としか思えず、また苦手な人は少なからずいると思われ、
やはり「精神的にジワジワ来る怖さ」というものから一気に遠ざけてしまったようで、勿体無いと思います。そこまでが見事に「かまいたち」していたので、
同ゲームの「終始シルエットでプレイヤーに想像させる怖さ」とは、どうしても別次元のプレイ感であると思ってしまいました。
もっと